高齢者の骨損傷のない脊髄損傷

高齢化社会のなかで、70歳以上の高齢の方が転倒などの軽微な損傷で四肢麻痺などの障害が起きてしまう病態のことです。最近はこのような症例が多くみられ、治療に難渋することも稀ならずあります。多くの場合頚椎症や後縦靭帯骨化症が背景にあり、手術で脊髄の除圧を行います。高齢の方が多いので、リハビリテーションは重要な治療となります。

骨損傷のない脊髄損傷

交通事故直後から、強い手の痛みを自覚。多椎間の頚椎症が背景にあり、事故により頚髄が過進展損傷を受けたためと考えられた。