胸椎黄色靭帯骨化症
黄色靭帯は、脊髄の後ろにある椎弓と呼ばれる部分を上下につないでいる靭帯です。名前のとおり黄色い色をしています。黄色靭帯骨化症はこの黄色靭帯が骨化して脊柱管内の脊髄を圧迫して症状が現れます。
発生する原因はよくわかっていません。胸椎の下位に発生することが多く、後縦靭帯骨化を伴う場合もあります。
症状は下肢の脱力やしびれ、痛み、100メートルほど歩くと休まいと歩けないなど、腰部脊柱管狭窄症と同様の症状が現れます。発生の数では腰部脊柱管狭窄症のほうが多いです。
症状が軽い場合は消炎鎮痛剤などで保存療法が行われますが、転倒などでも脊髄を損傷しやすい状況になっていますので注意が必要です。神経症状が強い場合は手術が必要です。
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胸椎OYL:TH11-12において、左側の黄色靭帯が骨化し脊髄を高度
に圧排、変形している。骨化巣はCTでは白く、MRIでは黒く認められる。
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